そばにいるよ。
「あ、後1人転校生がいるぞ〜!可愛いんだぞ〜。」
「「キタァァァァァ!」」
「はいはい、静かに。じゃあ、入ってきなさい。」
「はい。」
この声は………
「さ、自己紹介な。」
「あっ、はい。私は、桜井緋里です、宜しくお願いします!私の好きな人は…」
やっぱり…。来ちゃったんだ。
はぁ……。
「「好きな人は!?」」
嫌気がさしてる私を他所に、
男子が俺かな?とか、思いながら聞いているのが、よく解るくらいな顔をしている。
「………早乙女紫月君です♪」
「「はああああああああ?!」」
はい、男子の絶叫。
はぁ……、ライバル出現ですか。
私は、心の中でため息をついた。
「じゃあ、もう1人の早乙女の隣な。」
「はいっ!」
「「チッ……また、面倒くさいことになった…。」」
私と紫月がハモりながら、舌打ちをしている時に、朱翔と緋里は、ニヤニヤと妖しい笑みをしながら、喜んでいた。
・