竜王様のお約束
ヤヨイは瞳をキラキラと輝かせ、胸の前で両手を組み、ハクリュウに勿体ぶってみせる。
「だから、何なんだ?」
焦らされたハクリュウは、ヤヨイを急かす。
「なんと!
コウリュウさんが!
ついに決断したの!」
「何を?」
「イオリさんへの
プ·ロ·ポ·オ·ズ!」
「はぁ・・・!?
何事かと思えば、その事か。」
「何よ!
迷って迷って、やっと決心したのに!
ねぇ?コウリュウさん」
「まぁ・・・そうだな。」
実は、コウリュウ。
竜王になったはいいが、民達に分け与える生気をどうしたらいいか、考えあぐねていた。
妃を迎えるのが、一番正当な方法なのだが、コウリュウは足踏みしていたのだ。
ハクリュウ同様、龍の一族の中に、妃にしたいと思える相手は居なかったからだ。
それにやはり、どこかにコハクの面影を追ってしまいそうで、怖かった。
「シリュウにしておけ。」
煮え切らないコウリュウの態度に、ハクリュウが冗談交じりに言った一言は、瞬時に却下され、人間界でいうところの4年余りを、コウリュウはここへ、足繁く相談に通う羽目になったのだ。
「だから、何なんだ?」
焦らされたハクリュウは、ヤヨイを急かす。
「なんと!
コウリュウさんが!
ついに決断したの!」
「何を?」
「イオリさんへの
プ·ロ·ポ·オ·ズ!」
「はぁ・・・!?
何事かと思えば、その事か。」
「何よ!
迷って迷って、やっと決心したのに!
ねぇ?コウリュウさん」
「まぁ・・・そうだな。」
実は、コウリュウ。
竜王になったはいいが、民達に分け与える生気をどうしたらいいか、考えあぐねていた。
妃を迎えるのが、一番正当な方法なのだが、コウリュウは足踏みしていたのだ。
ハクリュウ同様、龍の一族の中に、妃にしたいと思える相手は居なかったからだ。
それにやはり、どこかにコハクの面影を追ってしまいそうで、怖かった。
「シリュウにしておけ。」
煮え切らないコウリュウの態度に、ハクリュウが冗談交じりに言った一言は、瞬時に却下され、人間界でいうところの4年余りを、コウリュウはここへ、足繁く相談に通う羽目になったのだ。