恋の扉をこじあけろ
静かな空間に、カチャカチャと遠慮がちに音がする。
少し肌寒さを感じて薄目を開けると、見慣れない天井が見えた。
―――あれ。
ここ、どこだっけ。
むくりと体を起こすと、かけられていたらしい毛布がずり落ちた。
わたしはソファの上に寝ていて、少し離れたところにあるカーペットの上に二人、寝ている人物がいる。
冬実と、川崎さん…?
そうか、的井先生の家でクリスマスパーティーをやって…
たぶんわたし寝ちゃったんだ。
カーテンの隙間から外を窺うと、闇に静まっている。
昼間のような騒がしさはなく、車の通る音がときどきするくらいだった。