恋の扉をこじあけろ

びっくりしすぎて、スプーンを投げ飛ばしそうになった。


「運んでもらった!?ま、的井先生に?」


「喜んで任せてまいりました!」


満面の笑みでピシッと敬礼をする冬実を見て、わたしはピシッと硬直した。


「どうして的井先生に…!」


冬実が連れて帰ってきてくれてもよかったじゃん!


「私に琴乃が運べると思う?どうしようか悩んでたら、先生が申し出てくれたの。これはもう頼むしかないでしょう」


だからさっき家を出るとき、お母さんが妙ににやにやしてたんだ!


先生がわたしを運んできたから!



は、恥ずかしい…


先生に申し訳ないし…



「それにしても、笑えちゃうね。男が二人いる部屋でのんきに酔いつぶれて何もなかったなんて」



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