俺がお前の生きる理由。(仮題)


「とりあえず、大丈夫そうだね。
楓、いいよ。」


その声に再び葵の方に体を向ける。


「でもまだ熱もあるし、免疫力も体力も落ちてるから、しばらくじっとしてること。
もう一回点滴だけ打たせてもらうよ。」



『すみません。ありがとうございます。
あの、治療費・・・』


「そんなのいいに決まってるだろ。
これから葵ちゃん、ここに住むんだからさ。」





そう告げた秋吉に『えっ?』と小さく呟く葵。





あ、フリーズしてる。



「詳しいことは楓から聞きなよ。」



そう言って点滴を打つと、しっかり食べてしっかり寝なきゃだめだよと言葉を残し、秋吉が部屋を後にする。






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