瑠哀 ~フランスにて~
-4-
瑠哀は泣いている間、緊張の糸が緩んだのか、気を失った。
朔也はその顔を覗き込み、親指でその涙をぬぐい、優しく目尻にキスをした。
そっと瑠哀を横たわらせる。さっきの水のシャワーを浴び過ぎたせいで、瑠哀の体はものすごく冷たい。
体温が全く感じられなかった。
側にあったバスタオルで瑠哀をくるみ、バスタブにお湯を落とす。
その間に、ピエールとメイドを呼びに行き、手早く事情を説明した。
部屋に戻り、服を着せたまま瑠哀をバスに入れ、しばらくしてゆっくりと抱き上げた。
バスタオルで包んだ瑠哀をベッドまで運び、静かに寝かせる。
そこにいたメイドに着替えを頼み、ピエールをそこに残らせ、自分の部屋に戻って着替えを済ます。
もう一度戻って来ると、メイドはいなく、ピエールが枕元に静かに座って、瑠哀の髪を優しく撫でていた。
「ルイは?」
「まだ、眠っているよ。
ずっと神経を張り詰めっぱなしだったから、疲れてもいると思う」
朔也は曇った顔をして、反対の枕元に腰を下ろす。
「ルイが……思った以上に軽いんで、驚いた―――」
ピエールは顔を上げて、朔也を見る。
「細いとは思っていたけど、こんなに軽いとは…思わなかった」
朔也はその顔を覗き込み、親指でその涙をぬぐい、優しく目尻にキスをした。
そっと瑠哀を横たわらせる。さっきの水のシャワーを浴び過ぎたせいで、瑠哀の体はものすごく冷たい。
体温が全く感じられなかった。
側にあったバスタオルで瑠哀をくるみ、バスタブにお湯を落とす。
その間に、ピエールとメイドを呼びに行き、手早く事情を説明した。
部屋に戻り、服を着せたまま瑠哀をバスに入れ、しばらくしてゆっくりと抱き上げた。
バスタオルで包んだ瑠哀をベッドまで運び、静かに寝かせる。
そこにいたメイドに着替えを頼み、ピエールをそこに残らせ、自分の部屋に戻って着替えを済ます。
もう一度戻って来ると、メイドはいなく、ピエールが枕元に静かに座って、瑠哀の髪を優しく撫でていた。
「ルイは?」
「まだ、眠っているよ。
ずっと神経を張り詰めっぱなしだったから、疲れてもいると思う」
朔也は曇った顔をして、反対の枕元に腰を下ろす。
「ルイが……思った以上に軽いんで、驚いた―――」
ピエールは顔を上げて、朔也を見る。
「細いとは思っていたけど、こんなに軽いとは…思わなかった」