森の人
「ごめん、ごめん、そうだった」

そう言って拓也は、澤山の方を向き、話し始めた。

「正直、俺達も、何故ここにいるのか、この先どうすればいいのか、全く分からないんだよ」

その言葉に澤山はうつむき、残念そうな顔をした。

「でも、僕を待ってたとか、全員揃ったとかって」

「それは…」

そう言って、コウヘイの方を見る拓也。

「僕が話すよ」

コウヘイが代わって話し始めた。

「この森には僕が最初に来たんだ」
「訳が分からず、どうしていいかも分からなくて途方に暮れてた時、僕はある言葉を思い出したんだ」

「ある言葉?」

コウヘイの顔を見て聞き返す澤山。
< 17 / 133 >

この作品をシェア

pagetop