森の人
恐怖に震えながらも、外の気配を伺いながら、ゆっくりと空洞の出入口に近づく拓也。
顔を半分出し、辺りに何もいないのを確認すると、恐る恐る外に出た。

「な、何なんだ、これは」

その声につられ、四人も外に出てきた。

「…!」

驚きのあまり、声も出ない四人。

そこに広がる景色は、薙ぎ倒された木々。
それも、人の背丈の何倍もある程の樹木が!

そして、地面には獣の足跡。
その大きさは尋常ではない。人一人がスッポリ入るくらいだ。

それまでの平和な深い森の景色は、もはやそこにはない。
嵐が過ぎ去った後の荒れ地のように変わり果てていた。
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