森の人
そして、鍵を取出し、鉄格子の扉を開けた。
「出ろ」
澤山を外に出し、
「来い」
そう言って、来た方向へ歩いて行く。
「あ、あの、他のみんなは?」
無言の「謎の人」
「僕をどうするんですか?」
「…」
その時やっと、恐怖心が澤山を襲った。
『も、もしかして、僕は今から殺されに?』
『みんなも、もう既に…』
足が震え出す。
後ろからこいつを襲って逃げる。
そんな勇気は澤山にはない。
震える足どりのまま、その通路を歩き、外に出た。
「わぁ」
そこは「謎の人」の集落。
「こっちだ」
「謎の人」が向かう先は、移住民族を連想させるテント。
「入れ」
そう言うと「謎の人」は、そのテントの入り口に立ち、澤山を中へと案内した。
< 72 / 133 >

この作品をシェア

pagetop