森の人
「拓也さん」
拓也を呼ぶ澤山。
しかし、その声は拓也には届いていなかった。
「さぁ、その手で仲間を殺やめたまえ」
森の番人の長の声で、拓也がやぐらの方へ歩き出した。
「ク、クソーッ」
その動きは、操られているようだ。
自分で自分の動きを、必死に抑えようとしている。
そして、三人の前で止まった。
「ヤ、ヤメローッ」
自分自身に言う拓也のその言葉とは反対に、手は斧を振り上げ、三人にめがけ振り下ろした。
「うおぉぉーっ」

直後、

拓也の体から血が溢れ出した。
「た、拓也さん」
「愚かな。他人の為に自ら犠牲になろうとは」
「あ、あぁ」
目の前の惨状に、パニックになる澤山。
「どうして?どうしてあんなことをするんですか?」
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