森の人
「森の制裁を受けなかった者が、本当にこの森にとって、要る者かどうかを見極める為じゃ」
「要らない者を、その手で排除できるかどうか、でな」
「それが、最後の審判じゃよ」
「さぁ、今度はお前さんの番じゃ」
そう言って斧を澤山に渡す。
「その手であの者達を殺やめたまえ」
その言葉と共に、斧を持つ澤山の手に力が入る。
「い、嫌だ」
「みんなを助けて下さい」
必死に抵抗する澤山。
「何故じゃ。何故、お前さん達はそんなに他人を助けたがる?」
「な、仲間だからだ」
森の番人の長を睨む澤山。
「愚かな。人の心は醜くて脆い」
「それはお前さんが一番よく分かっているはずじゃ」
森の番人の長を睨み続ける澤山。
「まぁ、いいじゃろう」
その言葉に、澤山の手の力が抜け、斧が地面に落ちた。
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