ひとつ、ベッドの中
背後から低い声がした。


ハッとして振り返ると、あたしを追いかけて来たのか、そこには宏太君。


ツンと挑発するような目。


あたしに視線を注ぐことなく、真っ直ぐ凌ちゃんへ。


あたしなんかまるで映ってないみたいに。


「テメェ、姉貴と付き合いながら…ッ!」


自分より背の高い凌ちゃんの胸ぐらをつかむ。

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