ひとつ、ベッドの中
「やめてっ…」
凌ちゃんを庇いに出たあたしに、宏太君は弾かれた様な視線を向ける。
どっちを庇うべきかなんていう正しい判断、今のあたしにはできなくて。
「……っ」
宏太君は歯を食いしばり、手にはさらに力がこもって――
「どけ。詩織」
シャツにしがみついたあたしの手を、押しのけるように凌ちゃんが解く。
思った以上の力があって、あたしはフラフラっと後ろの席に追いやられた。
凌ちゃんを庇いに出たあたしに、宏太君は弾かれた様な視線を向ける。
どっちを庇うべきかなんていう正しい判断、今のあたしにはできなくて。
「……っ」
宏太君は歯を食いしばり、手にはさらに力がこもって――
「どけ。詩織」
シャツにしがみついたあたしの手を、押しのけるように凌ちゃんが解く。
思った以上の力があって、あたしはフラフラっと後ろの席に追いやられた。