ひとつ、ベッドの中
今のあたしにはその力がない。
彼女がいても、凌ちゃんだけを想い続けていられたあのころのあたしとは違う。
凌ちゃんに突き放され、他の人に甘えてしまったあたしはすっかり弱くなっていた。
「今の河村救えんの、詩織しかいないんじゃないか……?」
「…あたし……?」
「詩織のこと、ずっと守ってくれてたんだろ?そんなやつが、自分から横道にそれるようなことするか?河村はそんなやつじゃないだろ?」
彼女がいても、凌ちゃんだけを想い続けていられたあのころのあたしとは違う。
凌ちゃんに突き放され、他の人に甘えてしまったあたしはすっかり弱くなっていた。
「今の河村救えんの、詩織しかいないんじゃないか……?」
「…あたし……?」
「詩織のこと、ずっと守ってくれてたんだろ?そんなやつが、自分から横道にそれるようなことするか?河村はそんなやつじゃないだろ?」