ひとつ、ベッドの中
凌ちゃんが、あたしの辛さを痛いほど分かってくれたのは。


凌ちゃんも同じ経験をしていたからだったの?


同じ痛みを持った同志だったから。




パトカーに対するトラウマだって、凌ちゃんは知っている。


……その理由も。



だけど、凌ちゃんは本当は知っていたんだ。


それがあたしの記憶違いで作り上げたトラウマだってことを。



どうして本当のことを言ってくれなかったんだろう。


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