ひとつ、ベッドの中
深夜の廊下には思った以上に音が響いた。


誰かが来ないか、あたりを見回しながらビクビクするけどここまで来たら引き返せない。




コンコン。


もう一度。




凌ちゃん、お願いだから開けて。


念じながら……






少しして。




――カチャ…


ゆっくりドアが開いた。


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