ひとつ、ベッドの中
次の瞬間、あたしが取った行動は。


自分でも強引だったと思う。


「凌ちゃんごめんっ……」


力いっぱい重たいドアを向こうへ押しやった。


凌ちゃんも、ガッチリ押さえていたわけじゃない。


いとも簡単にドアは開き、あたしを通した。




―――バタン。

扉はあたしの背中で固く閉ざされた。

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