ひとつ、ベッドの中
身勝手な理想を押し付けたから―…


あたしだけが不幸な顔して。

余計に凌ちゃんを苦しめていたんだ。


「ごめんね……。そんなの関係なかったのに。あたしは、凌ちゃんだから……凌ちゃんだから一緒にいたかっただけなの……凌ちゃんが好きだったから……」


悔しくて、悲しくて。

自分を責めるように溢れ出す涙。




ううん、と、軽く首を横に振って。


「母親のこと、殺したいくらい憎んだよ」


凌ちゃんを象る綺麗な口元から、そんな残忍な言葉が放たれた。

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