ひとつ、ベッドの中
「早く、一緒に暮らしたいな……」


凌ちゃんが呟く。


「………うん」


あと1年。


“卒業したら、一緒に暮らす”

沖縄の夜に交わした約束。


叶ない恋だと知りながら、10年も凌ちゃんを想い続けて来れたのに。

これから先の1年の方が長く感じるのはどうしてかな。


もう、1秒たりとも離れたくないのに。



贅沢になってしまったのかな。


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