ひとつ、ベッドの中
再び慌ただしそうにイヤリングを付けながら。

部屋を出て行く寸前。


「年間行事予定が出たら、早めに教えなさいよ」

「……え?」


「卒業式。スケジュール帳に書いておかないといけないから」





――バタン。


玄関のドアが閉まって。


お母さんは仕事に出かけて行った。

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