ひとつ、ベッドの中
「ねぇ。今日何の日かわかってるの?」


爆発しそうな心臓を抑えながら、あたしは凌ちゃんの目の前に時計を突き出した。


それを見た凌ちゃんの目は一瞬点になって


「やっべ…!!」


やっと現状をのみ込んだのか、跳ねるようにあたしの体から離れるとベッドを転げ降りた。



小学校時代からあたし達を支えあってきたこのシングルベッドは、もう老朽化が激しい。

ギシギシッと鈍い音を立てた。

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