ひとつ、ベッドの中
視線を移すとそこには大好きな背中があって。


今まであたしを抱き締めていた素肌に、さらりとカッターシャツが羽織られる。



……本音を言えば、ちょっと淋しいような…



って、今日は本当にそんなことを言っている場合じゃないのだ。


今日は高校生活最後の日。





――つまりは卒業式。




これも今日が見納めか……


ネクタイを結ぶ姿をしっかりと目に焼き付けた後。



「朝ごはん、出来てるから支度が済んだら来てね」


そう言い残して、あたしは先に部屋を出た。

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