ひとつ、ベッドの中
校門を出るまで一度もあたしを振り返らなかったのを、お母さんらしいと思いながら見送る。


――と。

それを待っていたかのように、スッとあたしの横に影が出来た。


「あ、凌ちゃん…」


それは見事に制服が着崩れた凌ちゃん。


制服のあらゆるものがなくなっている。


凌ちゃんのモテっぷりは半端ない。

すぐにそれに突っ込みたかったけど




「……見てたの?」


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