ひとつ、ベッドの中
「えーっと、卒業おめでとうと、3年間よく頑張ったなっていうのと、これからもよろしく…かな?」

「ふふ…欲張り過ぎ」


優しく香る花束に鼻を近づけた。

可愛い花が咲き誇る中で、控えめに、でも存在感の際立つ薔薇の花からは気品高い香りがした。



「それと――」

「それと?」


まだあるの?


見上げたあたしの耳元で


凌ちゃんがそっと、囁いた。






「愛してる」







After that…(3)


【完】



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