ひとつ、ベッドの中
「考えるまでもないとか淋しすぎるから、少しは考える振りしてよ~」


気持ちいいくらいに内面を吐き出す阿部君は、子供みたいに足をジタバタさせる。


「ふははっ」


本当に本気かどうか怪しい。

思わず吹き出してしまった。


「そうかー。詩織の難しい顔の原因はコレか」


そんなあたし達を見て、千紗が納得したように頷いた。

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