片思いの俺
矢が真っ直ぐと的に当たる。
この瞬間が俺はたまらなく好きだ。
いつもはチャラチャラしてるけど、この時間だけは誰にも邪魔されたくない。
昔の彼女で弓道ばかりしてつまらない!っていってふられたことがある。
でも、それはそれでよかった。
だって、俺にとって弓道はとても大切で、それがわかってもらえない人と付き合っていても、お互いしんどいだけだからだ。
パチパチと、拍手をするメガネをかけた、男子がニコニコしながら言った。
「すごいな、稀汐。本当に弓道してるときはすっごい大人っぽくてカッコいいのにな」