銀の精霊・森の狂王・時々、邪神
「あ、あの?」

「こちらを腰に当てて、こうやって紐で縛って……」

「い、いや、あの」

「この布を、こう、股にくぐらせまして……」

「あの、ちょっと!?」

「こうして、後ろにもってきて、さらにこう挟む……」

「すみません! あたしのパンツどこですか!?」

 あたしは慌てて、着用方法を指導している侍女の手を押さえた。

 ふ、ふんどしはカンベンして!ふんどしは!

 これがこちらの下着文化なのかもしれないけど、ドレスの下はふんどし一丁て、すっごいコラボレーションよ!?

 さすがにちょっと抵抗がある!

「ぱんつ……でございますか?」

「ええ! あの、パンツというか、ショーツと言えば通じるのか……」

「あの小さな布切れでしたら、洗い物に回しましたが?」

 洗っちゃったのおぉ!? そんなあぁ!

「大丈夫でございます。こちらの肌着は清潔でございますよ?」

「そーゆー問題じゃないの!」

「ここを、こう、キュッ!と」

「ひえぇっ!?」

 うああ、異世界で、まさかのふんどし初体験!

 い、違和感有りまくりよ! この状態で食事するってどんなプレイ!?

 いっそノーパンで構わないから!

「ふんどしはカンベンして――!」

 さっきまで真面目にシリアスしてたのに、一気に情け無いことになってしまった!

 喚いて抵抗するあたしを、侍女たちが腕力で押さえつける。

 あっという間にふんどし完備、ドレスも装着。あたしは食事の部屋へと引きずられて行った。

 うぅぅ、か、下半身が~~。

 歩きながら、ついお尻に当ててしまう手を、後ろを歩く最年長の侍女に叩かれる。

 分かってます! 食事中にお尻なんか触りませんよ!
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