i miss you…。:*



髪の毛を乾かし、洗面台の大きな鏡で


自分を見つめ... 大丈夫...大丈夫


と心の中で何度も繰り返し


心を落ち着かせる




ふっ、短く深呼吸をして


ゆっくりとリビングの扉を開く...




ソファーには、頭を抱え込むように


想司が座っていた


目の前のテーブルには、救急セットが


散らばって置かれている


その光景をボーッと見つめる



声をかけるタイミングを見失ってしまって


静かに歩みより、隣に腰を下ろした



いつもは、苦にならない静かな空気が


苦しくてたまらなかった



クッションをきつく抱き締めて


どうにか、空気を変えたいと


そればかりを考えていた...




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