俺様ホストに愛されて
カランカラン
扉を開けた瞬間備え付けのベルが鳴って、中にいたバーテンダーらしき人が優しく微笑んでくれた。
「いらっしゃいませ」
うわあ、おしゃれ。
白と茶色のモノトーンで統一された高級感溢れる店内。
中は意外にも広くて、4人掛けのテーブル席が5席とカウンター席が7席ほどあった。
ど、どうしよう。
勢い余って入ったのはいいけど、場違いだったんじゃ……
「お一人様ですか?」
「あ、はい……」
さっきのバーテンダーの人が、空いていた一番奥のカウンター席へと通してくれた。
テーブルは大理石だし、置いてある小物もいちいちおしゃれだ。
座った後も落ち着かなくて、なんだかそわそわ。