俺様ホストに愛されて
「だって……あたしのせいでクビになるなんて申し訳ないもん」
リュウの胸に顔を埋めたままそう口にした。
リュウのこと尊敬してるって言ってたし、一生懸命頑張ってるのに理不尽な理由でクビにされたら本人だって納得出来ないでしょ。
「妃芽のせいじゃねぇ。あいつが悪い」
リュウはそう言ったけど、あたしにはそうは思えなかった。
だってやっぱり、あたしが行かなかったらこんなことにならなかったんじゃないかって思うから。
「まだ足りねぇみたいだな」
「へ?」
ニヤリと妖艶に笑ったリュウの顔は、絶対なにかを企んでる。
「時間かけて、たっぷり俺の愛を受けてもらおうじゃねぇか」
言葉通り。
この2日をかけて、リュウの底なしの愛を受けることになったのは言うまでもない。