俺様ホストに愛されて
怒りのバロメーター
約3時間程走ったところで、見慣れた風景が目に入って来るようになった。
「ところでさ、大樹は今どこに向かってるつもり?」
対向車線から、眩しいヘッドライトの光りが当たっては消えていく。
そんな中、亜希は真剣に運転する大樹の横顔を見つめていた。
「どこって……リュウって男の部屋しかねーだろ」
「部屋行ってもいないよ?リュウ君、お店あるもん」
「はぁ?お店ってなんの?」
そうだ
大樹には、リュウがホストで夜はいないって言ってなかった。