俺様ホストに愛されて
愛の大きさ


どこに向かってるのかな。


辺りはキャッチの人や風俗の勧誘で更なる賑わいを見せている。



リュウは有名人だからか、さっきからかなりの注目を浴びてる。



心なしか、すれ違うキャバ嬢からは突き刺すような鋭い視線を感じた。



怖いな……。



それにやっぱり、リュウってモテるんだね。



「どうして……あそこに来たの?」



いっぱいある内の疑問を、一つ投げ掛けた。



どうして、あの場所を知ってたんだろう。



見上げないとリュウの顔は見えなくて、リュウはずっと前を向いたままだった。



「あの控え室、監視カメラ付いてんだよ」



「え……⁉カメラ?」



ボソッと呟いたリュウの横顔を、あたしは驚いたように見つめた。



カメラ……付いてたんだ。


全然気付かなかった。



まさか、一部始終を見られたの?



首締められたり、髪の毛掴まれたり


匍匐前進してる姿までも……。



いやー‼


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