世界を濡らす、やまない雨




何度目かの絶頂を迎えて、私の身体が大きく波打つ。


角谷は私の耳元に唇を寄せると、


「杏香」

と何度も私の名前を呼んだ。


朝の光を受けながら肌を重ねたあと、角谷が掻き抱くようにきつく私を抱きしめる。



「杏香……」


呼びかけに答えるように角谷を見上げると、彼が私の額に唇を押し付けてきた。


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