長い夜の甘い罠【完】
「どうした?」
「怪我をしているの?」
「大した事はない」
「……っ…ど、何処が大した事ないの!?血が出てるじゃない!」
「これくらいの事、日常茶飯だ」
「日常茶飯か何か知らないけれど、上がったら手当てするから!」
浴室のドアを閉めてリビングへと入った。
日常茶飯って言ってたけど、結構な傷だったわ。血が、お湯で流れてもまた滲んで垂れていたくらいだもの。
手当てだけで済んだら良いけれど、怪我が酷いなら病院へ行った方が良いわよね。