長い夜の甘い罠【完】
手当てを終えて食事を進める中、男へと視線を向けると目が合ってしまった。
思わず視線を逸らしてしまう。
この七ヶ月間、長い様で短い七ヶ月だった。
ってまだ作戦を実行した訳じゃないのに、考えるの早いわよね。
「美咲」
「何?」
「何か言おうとしてるだろ」
「へ?」
男は食べる手を止めて私の顔をじっと見つめる。
ちょっと待って、どうして分かったの?
私が何か言いたげな顔をしてたとか?