長い夜の甘い罠【完】


美咲の頬を撫でた。

繋がれていない方の手を撫でる手に重ね、寝ながら頬擦りするお前の姿が愛らしくて癒される。

お前は気付いているか分からないが、俺はずっとお前だけを見て来た。

途中、仕事で色々あって他の女に走った事もあり見失いかけた事もあったが、この七ヶ月間はお前だけだと断言出来る。

最初は駆け引きから始まったものだったが、お前を傍に置いておく事で俺自身も変わる事が出来た。


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