長い夜の甘い罠【完】
食事を終え片付けると、今度は彼がお風呂へ入る。その間に彼の部屋中色々見回るけれど、特に何もない。
彼の弱点に繋がる物を探すけれど、結局何も見付からなかった。
女が部屋に来ている気配もないし。もし呼ぶなら、私の物を置いていたりしないわよね。
何だかよく分からない男。
「…美咲」
暫くして彼がお風呂から上がりリビングへ入って来るなり、背後より抱き締められる。
金曜日の夜は毎回決まって求めて来る。と言うか、セックスする為に私を招き入れるのよね。