長い夜の甘い罠【完】

食事を終え片付けると、今度は彼がお風呂へ入る。その間に彼の部屋中色々見回るけれど、特に何もない。

彼の弱点に繋がる物を探すけれど、結局何も見付からなかった。

女が部屋に来ている気配もないし。もし呼ぶなら、私の物を置いていたりしないわよね。

何だかよく分からない男。






「…美咲」


暫くして彼がお風呂から上がりリビングへ入って来るなり、背後より抱き締められる。

金曜日の夜は毎回決まって求めて来る。と言うか、セックスする為に私を招き入れるのよね。


< 14 / 231 >

この作品をシェア

pagetop