長い夜の甘い罠【完】


普通の恋人なら、こんな感じで少しの事でも嬉しく思ったりするんだろうな。


「記念になるものね、何が良いかしら?」

「好きなもので良いだろ」


土産物を取り扱っている売店に入ると、縫いぐるみから小物まで様々なものが置いてあり色んな物へ目移りする。

どれも可愛くて素敵でどれか一つを選ぶのに、時間がかかってしまう。

あれもこれも見ている中、隼人は文句を言う事なく私が選ぶのを気長に待ってくれる。

どれにし様かと迷う中、イルカがプリントされたマグカップを手に取った。


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