長い夜の甘い罠【完】
「俺は、お前と背負って生きて行きたい。お前とならどんな困難も乗り越えられる」
「…隼人…っ…」
「俺は…お前と歩んで行きたい。周りがどうこう言おうと、俺は俺なりにお前を愛する」
…隼人。
貴方の言葉は凄く嬉しい。
けれど、本当に良いのだろうか。
お母さんやお父さんは何て思うのだろう…。呆れたり…悲しんだりしないだろうか。
「だけど…お母さん達にこんな姿見せられないわ…」
「娘の幸せを願わない親が何処にいる?確かに相手が相手だけにお前の思う気持ちも分かる。だが、俺が必ずお前を幸せにする。それを見て安心して貰える様に、幾らでも頑張るさ」
隼人は私の身体を包み込む様にぎゅっと抱き締める。