長い夜の甘い罠【完】


『美咲ー危ないからそれ以上行っちゃダメよー』

『大丈夫大丈夫ー』

『お姉ちゃん待ってー』


……――頭痛が治まりつつあると同時に、様々な声色で発せられた言葉が飛び込んで来た。


『お腹空いたでしょう?ほら、美咲が好きなミートボール沢山入ってるわよ』

『わぁ!ありがとう!』

『僕も食べるー!』


……――これは、家族で海へ出掛けた時の記憶…。


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