長い夜の甘い罠【完】
だけど見た目は良くても中身は最低な男だわ。それは私しか知らない彼の正体。
こうして彼を待たせるのも敢えてそうしているのよ。だってほら、手の掛かる子程可愛いって言うじゃない。
彼に媚びて機嫌取ろうと尽くす女はいっぱいいると思う。だけど思い通りに行かない女はそう居ない筈。
その少ない部類に敢えて入り、彼の気を引く事で初めて私の復讐の計画の実行へと進む事が出来る。
今はまだツンツンしかしていないけれど、その内デレも出して彼の気を引くつもり。
きっと大丈夫。私なら出来る。