長い夜の甘い罠【完】
いつまでこうしていれば良いの。
あの男が来る訳なんてないじゃない。平気で人殺し出来る人なんだもの。
私が消える事を願ってるに違いない。
好都合だと思うわ…。
「…遅いな」
「もうやっちまいましょうよ。首が送られた時のアイツの顔が見物っすよ!」
いつしか外の景色は暗くなり、工場内の薄暗いライトだけが照らされていた。
こんな所で死ぬの私…?
ナイフを持った男がケラケラと不気味に笑いながらその刃先を私の首元へと当て付ける。