長い夜の甘い罠【完】
男は気にした様子もなく、不適な笑みを浮かべながら目の前の私を拉致した男へと近付く。
と、その時……―――。
一発の銃声が響いた。
「…嘘」
男が打たれた?
恐る恐る男へと視線を向けた。
「甘いな」
すると男は、銃弾からどう逃れたのか拉致した男に殴り掛かる。
凄い勢いで殴る中、拉致した男も殴り返すけれど圧倒的に男の方が強い。
殴り飛ばし、倒れた拉致した男に馬乗りになると容赦なく、殴りまくる。
…あんな姿、初めて見た。