初恋シグナル~再会は恋の合図~
「え、でも…」
「大丈夫大丈夫!それよりサーブミスごめんね!」
痛みをこらえてすっくと立ち上がる。
「え、そんなの、いいけど、本当に大丈夫なの?」
チームメイトのひとりが、心配そうに訊いてきてくれた。
「本当に大丈夫!せっかく接戦に持ち込んだんだし、絶対勝とうね!」
「うん!
……でも、辛くなったらすぐ言ってね?正直美祈に抜けられるとかなりイタイけど、代わりの子がいないわけじゃないんだから」
「ありがとう!」
審判が「大丈夫ですか」と声を掛けてきて、大丈夫だと頷いて見せた。
試合が再開する。
動くたびに足が痛むけど、気にしてたら余計痛くなる。
だから、痛みなんか気付かないふりをしてひたすらボールを追った。
目に見えてさっきより鈍い動きになってると思うけど…。