蓮華〜流レルママニ〜
「でも無事でよかったよね…本当に…」
向かいに座る目の前で、いつもとは違い真剣な顔を見せる未央。
「うん…。昨日はありがと。私一人だったら、絶対パニクっちゃってたよ…」
私たち二人は今、
いつもの桜華駅前のマック…ではなく、天明の街中のマックに来ている。
気を使ってくれた未央がわざわざ、こっちまで駆けつけてくれた。
私が病院を出た後すぐ、未央からの電話を受け、急遽会う事になった。
「何か、余計な心配かけちゃってゴメンね…」
俯き加減に話す私に対し、
「な〜に、しゃっちょこばってんの〜!そんな気を使う仲じゃないでしょ!」
…しゃちょこば…?…の意味はわかんないけど…
何やら優しい言葉をくれる未央に、最後に「ありがとう」と言って深々と頭を下げた。
「大体、ムードメーカーである流奈がそんなんじゃ、お姉さんも良くならないよー」
場の空気を変える為、分かり易くトーンを一つ上げ、笑顔をくれた。
「…だ、だよねぇ〜!よーし、後で沙耶チャンにビシッと言ってやろ!…早く元気にならないと心配するんだからね〜、って」
「アハハ、余りビシッとは言ってない感じだけどね〜それじゃあ」
私がようやく笑えたのを見て、未央も安堵の表情。
未央、ありがとね。