君との365日
「羽音、お昼食べよー」
「あ、うん」
「屋上行くか?」
「うん、行く」
綾芽がお弁当を持ちながら私に言う。
屋上っていいよね。
小さい頃から屋上でサボったりご飯を食べるのが夢だった。
そして、今、念願の…待ちに待った日が来た。
「俺も行っていいか?」
「俺も行きたいわ~」
「来れば?」
「うん、私はなんでもいい」
四人で屋上へ向かう。
向かう途中で皆がこっちを見てたり、王子が引き留められたりする光景があったの言うまでもない。
「綺麗…」
屋上を見て、第一声。
ほんとに綺麗な屋上だった。
不良校だからもっと汚いのかと思ってた。
落書きとかがあって、ゴミとかも沢山落ちてる、そんなイメージ。