竜家の優雅で憂鬱な婚約者たち
て、手伝う!?
エリの瞳が丸くなる。
「当たり前でしょう。あなたの店なんですから」
「で、でも……」
「つーか、お前アルバイトだろ? 暇だろ」
花沙がパクパクとサンドイッチを口の中に頬り込みながら、隣に座っているエリを呆れた目で見つめる。
「居候といっても、とりあえず生活費は入れてもらいますからね」
「それはもちろん、いれるつもりだったけど……」
生活費を入れるのに自分の店で働いて、賃金を貰うんだろうか。
なんだか変だと思ったけれど、月翔の絶世の美貌の前にすると、口が重くなるというか……反抗するのは難しい。
これから先、自分はいったいどうなるんだろう。
エリはサンドイッチを飲みこみながら、ため息をつく。