幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
「ち、ちがっ!」






桜が寂しそうにそう呟いたのを聞いて、俺はハッとした。






「…私とじゃ、ドキドキしない?」






震える声に

真っ赤な顔、

潤んだ目、


そして俺を見上げるその仕草。




心臓が鷲掴みにされる──



そんな顔されると俺は……





「…へ?」





俺の行動が予想外だったのか、耳元からびっくりしている桜の声が聞こえてくる。


俺は桜を強く強く抱き締めていた。






「そんなわけねぇだろ?」


「なが……んっ…」






少しだけ体を離して、もう一度桜に軽く口づける。

また強く抱き締めた。


桜も俺の背中に手を回してギュッと抱きついてくる。

そして、俺の胸に擦り寄る様に顔を埋めた。



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