怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「ちょっ!?待て癒麻!!
どこをどう見たら楽しそうに見えるんだ!?」
樹は思わず力を込めて悟を指差して癒麻に言う。
「あら?楽しそうよ?
それに樹、今まで悟くんみたいに本気でぶつかれる人が近くにいた?」
癒麻はクスクスと笑う。
「それは単にこいつが図々しいだけだろ!?」
「ず…、図々しいって……。」
悟は言い返す言葉が見つからず、黙って見ていた。
「図々しいだろ?お前は。」
樹は呆れた顔で悟を見た。
癒麻は小さく笑う。
「樹の近くには今まで悟くんのように自分から近づいてくる友達はいなかったわ。」
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