ラララ吉祥寺
「ハナ、ハナ!」
保育園から帰るなり、妹のもとへ真っ先に駆け寄る紡。
「ホラホラ、先ず手を洗って」
「は〜い」
「ねぇ、かあしゃん、ハナはほいくえんにはいつからくるの?
そしたらぼく、ハナのめんどうちゃんとみるのに」
「そうねぇ、もう少ししたらね」
正直、乳児保育の枠は狭い。
私みたいな在宅事業主はなかなかその枠には入れない。
入れて2〜3歳枠からかなぁ。
まぁ、今、華を連れて行かれたら私が寂しいというもあるけれど。
寝て起きてお乳を飲むだけの乳児の世話は、絵を描きながらでもなんとかできるのだ。
動きだしたら大変だけど、紡と違って華は女の子だから、駆け回るということもないんじゃないかしら。
「ただいま、ハナは?」
おっと、もう一人の華崇拝者が戻ってきました。
「こっちですよ」
「おぉ〜ただいま。紡もおかえり」
「とうしゃん、ハナがあくびした」
「ほんとだ、小さな口だな」
「ホラホラ、木島さんも先ず手を洗って」
「そうだった、殺菌殺菌、ハナが病気になったら大変だ」
「たいへんだ!」
まったくもって、この年で二人の男を手玉に取るとは、華は末恐ろしい悪女になるのでは?